タロウが朝食を食べている時に事件が起きた。
『おかいつ』のパジャマのお着替えコーナーに、3才0ヶ月の男の子が出た。
「応募した時は2才だったはずだよね?半年も小さい子だよ!ちゃんとパジャマ着てる!」
私が興奮して言った直後、タロウがうまく飲み込めず、吐きそうに苦しみまくった。
ゴミ箱をかかえ、口から掻き出しても取れず、水を飲ませたり、うがいさせたりして、やっとタロウは落ち着いた。
母と二人だからできたが、私一人では到底無理だ。
いや、タロウを助けることに命懸けで挑むかもしれないが、その後はどうなるか分からない。
私はタロウを動揺させてしまったのかもしれない。 “できない自分”を自覚したのだろうか。 でも、できないことに同情はできない。
何度もチャンスを与えているのに、心ここにあらずで、努力もせずに「できない」ばかり言うのだから。
何でも障害のせいにするなら、そんなの甘えだ。
私は、身辺自立が大きく遅れ、噛むことを忘れて飲み込みに失敗するタロウに、朝から絶望した。
やっぱり、こんな人生、受け入れられない。
努力は実りにくく、恐怖と不安に怯えて暮らす人生なんて。 途方に暮れた。 私にはハードルが高すぎる
母とどんな会話をしたか忘れた。とにかく、心のモヤモヤを他の何かで消したかった。
だから、3人で映画を観に行くことにした。
一か八かで。 (詳細は9/8付『天使な我が子』)
一応タロウと映画を観るという“大きな目標”を達成し、朝のできごとはうやむやになった。
でも、これが最善策だと思う。
過ぎたことをウジウジ悩んでも、どうにもならないからだ。
タロウの可能性を広げつつ、身辺自立や食事のことをゆっくり進めていくとしましょうかね。
そうそう、タロウの前でほかの子を褒めたり、比べたりするのはやめなくちゃ。
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