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生きなくちゃ(保育園のトイレを拒絶-2007-09-21)

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★生きなくちゃ

息子を保育園に送り出し、やっと一息ついています。 心配事はあるのですが… 迎えに行く時間に向かって憂鬱と不安が増すので、送り出した直後に自分の時間を持ちます。 今日もドーナツとジュースと、周りの音(会話や有線)で安心感を得ています。 帰宅したら、洗濯から夕食の準備まで一気にこなさなければなりません。
なぜなら、息子が帰って来てからは、ほとんど何もできないからです。

理由はもう一つ。帰宅してすぐ食べ物のこだわりが始まるので、夕飯を作っておかなければならないからです。 でないと、お菓子やアイス類ばかり食べてしまいます。 生き甲斐を見つけられない私ですが、強いて言えば、これを書いてる今が生き甲斐でしょうか。 保育園へ息子を送って行った時、予想外の心配事ができてしまいました。 息子が保育園のトイレを嫌がるようになってしまったのです。 私が一緒に行こうとしても、抱き着いて泣くのです。

理由は話してくれません。 コミュニケーションの障害が、息子と私の心を繋いでくれません。 察するしかないです。 でも、私が見てない世界のことは察しようもありません。 息子の拒絶は頑固です。 健常児では有り得ないレベルです。 息子ももちろんつらいでしょうが、息子の拒絶に付き合ってきた私もつらかったです。

まず、拒絶を理解してあげなければなりません。 そして、受け入れます。 喜ぶと思って連れて行った水族館に拒絶して入れなくても、誕生日の記念撮影のために行った写真館に拒絶して入れなくても…受け入れなければなりません。 息子の成長と、私のテクニックの向上で、拒絶は減りました。

でも、トイレだけはどんなテクニックを使っても駄目でした。 息子はトイレのことを全て理解していましたが、何をしてもうまくいきませんでした。 この夏、私が作ったきっかけが息子のタイミングと合い、トイレでオシッコすることができました。 夏は私の不調で実家に里帰りしていたため、息子のトイレに毎回付き合えたし、庭裏や外のトイレなど、いろんな場所で用を足す経験を積んであげられました。 息子はどこでもオシッコができる自信がついたと思います。

知能に遅れのない一見普通の息子が、4才半近くになるまでオムツが取れないということに、私がどれだけの忍耐と工夫と努力と妥協そして期待し過ぎず諦めない気持ちを維持してきたか…誰にも解ってもらえないと思います。 解ってもらえなくても仕方ないです。 別にいいのです。ただ… 保育園のトイレに拒絶している息子に、何が何でもパンツを履かせ、トイレでできなかったら粗相をして分からせるという先生の方針に納得がいかなかったのです。

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理想を押し通すことは簡単です。 お漏らしして不快感を覚えさせる…それは健常児の一般的な方法ではないでしょうか。 息子は健常児と違う感覚と感情を持っています。 楽しいことなど、夢中になることがあってトイレに行くことを忘れ、お漏らししてしまうことは家でもあります。 しかし、誤って漏らしてしまうことと、拒絶で漏らしてしまうことは全然違うのです。

何より一番危険なのは、トイレを一切拒絶してしまうことです。 息子がストレスを溜めることと、私が築いて来たものを崩されることは耐えられません。 そして、保育園に行くことまで拒絶したらどうするのでしょう。

トイレでのオシッコはもうクリアしたことなのです。 でも、保育園のトイレだけを拒絶するということは、息子なりの理由が必ずあります。 トイレトレーニングとは別問題なのです。 先生としばらく話し合ってみましたが、どうも解ってもらえてないようでした。

自閉症は必ずしも自閉症マニュアル通りではありません。 泣いてる息子を抱き抱えた先生から、私は逃げるように離れました。 先生を信じるしかないと考えました。 今まで満足過ぎるほどの対応をしてくれた先生方には、言葉でうまく表現できないくらいに、感謝し、尊敬しています。

息子が笑顔でいますように。

コメント

  1. たまごん より:

    息子さんを思う気持ちが溢れているのに、息子さんに振り回されてしまう状況が読んでて伝わりました。(私もそうでしたから。)家も、トイレトレは、長くかかりました。今思えば、息子自身にも体調の変化があって、膀胱から脳への伝達がうまくいってなかったんだろうなと気づきました。今も、自閉症での問題が色々とあって、健常児とは違った道を歩いているのかもしれないですが、息子だけを見ると、あの頃からずっと成長したんだなと思います。

    私の息子は、トイレで水を流す音が嫌いでした。洗濯機の水の音も嫌いだったようで、耳塞ぎがあってました。もしかすると、息子さんも何かトイレにまつわる事で、どうしても拒否してしまうような理由があったのかもしれないですね。

    私の家族では、ホメオパシーで治療していて、その人が持つ独特の感覚というのが重視されます。それで、私は息子の感覚について、ずっと探求していました。私自身の鬱についても、息子の癇癪とか行動から、かなりのストレスを受けたんで、それによって鬱を発症したように思えたんですが、やっぱり私自身が持ってた病気への傾向だったのでした。私も、私という人間が何なのか、ホメオパシーを通じて探求しました。

    ホメオパシーでの治療を考えられた事は、ありましたか?

    • 友芽(たまごんさんへ) より:

      コメントありがとうございます(^^)

      息子は自分の排泄したものが便器に落ちていくことが怖かったようですね。

      トイレトレーニングに限らず、ゴールが見えてたら、あんなつらい思いをしなかったのにと思います。

      あの時あんなに育てにくかったのに、5年生の今は頼もしくなってきています。

      環境に恵まれていること(みんなで育てていると実感します)、普通級に在籍したことがよかったようです。もちろん、息子に成長する力があったからこそだと思います。
      まだまだ問題はたくさんありますけどね。

      ホメオパシー…聞いたことがあったような。
      ちょっと調べてみますね!

  2. たまごん より:

    息子さんと年が近いですね。私の息子は、12歳で6年生です。ほんとに、色々ありました。
    息子も普通級に幼稚園くらいから通うようになったんですけど、それでも色々と問題がありました。あの頃に比べると、コミュニケーションや社交性なんか改善しました。

    私も、息子をみんなで育てていたように思います。決して、自分だけの力だけじゃなかったんだなと・・・息子も自閉症という大きな問題を持ちながら、今までよくがんばったなと思います。

    なんだか、境遇が似てますね。私は、アメリカに住んでますが、境遇が似てることに驚きます。

    私のブログにホメオパシーの事を少し書いています。日本では、プラクティカルという手法がよく出回ってますが、私はそれと違ってクラシカルという手法で家族、皆お世話になってます。私が思うには、鬱とか自閉症とか、心身ともに慢性的な病気にかかっている場合、こういう「気」の領域まで治療できる方法が適してるように思えます。

    • 友芽(たまごんさんへ) より:

      アメリカからのアクセスはたまごんさんだったのですね!いつも遠いとこからありがとうございます♪落ち着いたらたまごんさんのブログにおじゃましますね。

      私は海外どころか、県外に住んだことがないです。英語も話せません。

      息子は発達障害を受け入れてくれる保育園に行きました。遅れがあったので幼稚園は無理でした…

      一人っ子ということ以外はきっと似ていないと思いますよ!似ているなんて申し訳ないくらいです。書いてない問題点もたくさんある親子なんですよ。

      息子は二次障害の出る前の小2の頃が一番知能が高く、記憶力もやや優れていました。二次障害が落ち着いてほぼ元気な今、記憶力の良さは目立たなくなり、知能はガタンと落ちました。同時に、普通っぽさが増しました。私のほうが問題点が多くなっている気がします。

  3. たまごん より:

    最近、なんとなく読ませて頂いてます。何回もアクセスしてると思います。

    >一人っ子ということ以外はきっと似ていないと思いますよ!

    ほんと、全く似てるなんて、あり得ないですよね。でも、なんとなくトーン(音)が似てるように思えました。波長とでもいうんでしょうか・・・

    >私のほうが問題点が多くなっている気がします。

    私も子供のために、がんばらないとと思って、昔はかなりがんばってたんですが、最近は病気したりでがんばれなくなりました。でも、今思えば、私一人ががんばった所で、息子の行動は治らなかっただろうと思います。なので、もっとゆっくりしたペースでも良かったんじゃないかと思いますね。

    自閉症の子は、凸凹の感受性があって、それによって秀でている部分や人より遅れている面があって、それが普通の人になるともっと平坦なものになってるんだと思います。なので、成長に従って、平坦になってるのは喜ぶべきものじゃないでしょうか?普通を喜べるのって、過去の問題行動(凸凹)があればこそですね。

    昔は、毎日が嵐のようでしたが、今はそれがゆっくりしたものに変わって、昔を懐かしんでらっしゃるんですね。今度は、友芽さんご自身が元気になる番ですね。^^

    • 友芽(たまごんさんへ) より:

      私が元気になる番…優しいお言葉をありがとうございます。

      私は心の病だけでなく、体もボロボロになってしまいました。
      育児が少し落ち着いた息子が年長の時に一気病気がやってきました。

      心のほうも“極度の不安”よりも“うつ状態”が強くなりました。あまりに不安が強い育児だったから、うつ状態になっている今はのんびりしています。病状と人格のせいでなかなか「幸せ」と実感できないのですけどね…

  4. たまごん より:

    そうだったんですね。私も、息子が小学校の2年生くらいの時からリウマチを発症しました。息子のバイオメディカル(サプリとか使っての治療)で自分も同じくやってたのが原因だったんですが、その前から鬱があって、色んな事が困難になってました。リウマチは、その後4から5年くらい続きました。でも、ホメオパシーで治療したので、鬱もリウマチもかなり改善されました。
    世の中には、たくさんの人が慢性の病気に罹ってしまって、普通の医者からは、症状を抑えることは出来ても、治癒は出来ないと言われてると思います。私の父も、鬱が酷くて、薬に頼ってたんで、よくわかります。西洋医学では、限界があるんですよね。ホメオパシーとか、代替医療になると資金が無い分、世の中に宣伝できる威力がないんで、それが世間では知られてないだけなんです。
    どうか、諦めずに「幸せ」を実感できるようになってください。
    それが、解った時、それまでの人生がどんなに大変だったのかを知ると思いますよ。

    • 友芽(たまごんさんへ) より:

      いつもコメントありがとうございます(^_^)

      幸せになることを諦めてるというか、幸せになりたいと思えないです。
      息子が成長したところで、私は生きてる意味を終えるのではないかと思っています。
      幸せになる資格なんてない、価値のない人間なんですよ。
      幸せになろうとするほうが苦しいので避けたいです。とりあえず今は。

      私は今何かを発信したいという気持ちはあまりありません(このブログは旦那が旦那の意思で主に私の過去の記事を更新しています)。それより、趣味とか好きなことに浸っているほうが少しは幸せに近いです。自分も息子も自閉圏内ということをできるだけ忘れていたいです。実際は息子のことを一番に考えてるけど、「自己中に生きるぜ!」と言ってるくらいのほうが調度いい。そんなくそ真面目なワタクシです。

  5. たまごん より:

    なんだか、長々と書き込みをして、それに土足で心に踏み入ってしまって申し訳ないと共に、共感する事がたくさんで、ついつい書いてしまいます。
    私も鬱を経験した人間ですんで、全部とは言わなくても、友芽さんが仰ってる意味がよく解ります。私も、凄く真面目な性格なんだと思います。(実際のところ、自閉っ子を持ってる親御さんは、結構そうなんじゃないかと・・・) 自分で、何かを背負ってしまうというか、責任感が強いんだけど、その重圧に圧倒されてしまう。逃げ出したい時は、今まで何回もありましたよ。
    私も、いつも息子とシンクロしてしまってて、息子がうまく行ってないと、自分がうまく行ってはいけない気がして、ずっと自分に圧力をかけてたような感じだったのでした。母親って、特にそうだと思います。自分がボロボロになるまで、子供の事を助けたくなるような。
    でも、これは子供と母親は、繋がってるんだと思います。子供も幸せそうな、お母さんを見るのが嬉しいんですよ、きっと。私は、子供の頃にそうでした。辛そうな母を見てた時は、自分も辛くなってました。母親と子供は、へその緒で繋がれてて、それが自閉っ子になると、なかなか切れてない感じがします。ほんとに、「自己中に生きるぜ!」というくらいに、思い切ってその繋がった何かを断ち切るのも、大切ですね。

    • 友芽(たまごんさんへ) より:

      こんにちは!
      そうそう。私たちは真面目ですね。
      ネットだと誤解されやすく、昔は叩かれたこともあります。真面目な私たちは、真面目じゃない発言をしているくらいで調度いいくらいですね。

      私は虐待してるとか、警察が既に動いてるとか、どう見てもありえないこともネットで書かれました。実際はほかのママの数倍優しかったと思ってますよ〜
      文章だけだとうまく伝わりませんね。

      子役の春風ちゃんはとってもしっかりしています。
      相談する番組の解答者席で話してたのですが、親も好きなことをして充実しているほうが子供も幸せと言っていたような。すみません、ちょっとあいまいで。

      私は息子に留守番をさせ(もちらん旦那のいる日)、ショッピングしたり、カフェに行くのが一番の癒しです。

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