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生きなくちゃ(心の病の根本的な原因①-2007-10-02)

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★生きなくちゃ

ふとテレビを見ると、ジャニーズのグループの人と、女優さんが結婚するとのことで、記者会見を開いているところが映し出されていました。

「何?何!?」

私は手を止め、興味津々でテレビに釘付けになりました。 自然と祝福する気持ちが湧いて来ました。
私までちょっとうれしくなり、お二人の会見を笑顔で見守りました。 これは私の本音です。

教会

しかし、どんな芸能人でも祝福したくなるわけではありません。 正直、滅多にいません。 芸能人の妊娠も同じです。 育児が楽しそうな話やうまくいってる話だったら、心を無にするか、チャンネルを変えます。 私はひねくれているのでしょうか。 人は本音と建前を使います。 全て本音を言ってたら、社会生活などできません。

だから、他人が本当は何をどう考えてるかなど、なかなか知ることはできません。 私は自分の考え方が一般的であると信じていました。 一つ一つの考えや行動に理屈や言い訳をつけ、納得していました。 多少考え方の偏りはあるかもしれないですが、普通の範囲内であると思っていました。

しかし、多少ではなかったようです。 主治医の判断で告知されなかった診断名を、偶然見ることになり、発覚しました。 今日はとてもだるくて、無気力で、手足に力が入らず、落ち着きませんでした。 疲れているのでしょうか。 それとも、ぐうたらなのでしょうか。 体がどれくらい疲れてるかはスケジュールを遡り、自分の体力と照らし合わせればだいたい分かりますが、心の疲れは分かりません。

私は自分の心のことが分からないのです。 休むほど疲れているのか、まだ頑張れるのかが分かりません。 本音と建前の境目も分かりません。 本当の自分が分かりません。 物心ついた頃から生きにくさを感じ、何度か心の病になりかけました。 自閉症の息子を育て、初めて心の病と診断されました。

鬱状態です。 心の病は悪化していきました。 息子の育てにくさを差し引いたとしても、心の病になる原因がほかにもあることに気付きました。 それが、何かと考えた時、息子と同じ「自閉症」を疑ったのです。 主治医に発達障害に詳しい医師への紹介状を書いてもらい、違うメンタルクリニックにも行ってみました。

「自閉症の傾向があるが、はっきり断定はできない」とのことでした。 確かにそうだと思います。 私の知能検査の結果のグラフは、自閉症特有の形ではなく、むしろ、凸凹が逆です。 知能に遅れのない自閉症圏内の方のブログを読んで思うのは、得意なことを生かせているということです。 そして、育児にここまでつまづいていないということです。 私の目には、生き生きとしているように見えます。

診断としては「自閉症だとしてもごく軽い方」なはずの私の方が、よほどどん底にいるように見えるのです。 知能検査でいうと得意不得意が逆だから、無い物ねだりで、そう見えてしまうのかもしれません。 息子と比べてもそうです。 自閉症による不得意や遅れはありますが、記憶力、好きなことを極めようとする力、好奇心、音感…私より優れていることがたくさんあります。

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私には「自閉症傾向」では説明がつかない何かがあるのでしょうか。 それとも、心の病のせいなのでしょうか。 それともやはり、主治医が言う「人格の問題」なのでしょうか。 (主治医から「人格の問題」と言われたことについては、「生きにくさの原因は?」を参照して下さい)

日常生活も育児もろくにできないので、何か手はないかと考えた時、「精神障害者保健福祉手帳」を申請してみようと考えました。 精神障害者と認めてもらうことで、他人の力を借りたいと強く願うからです。 生きるための手段を増やしておきたかったのです。 主治医に所定の診断書を記入してもらい、封をされた状態で保健センターに持っていきました。

審査があるので、私が認定されるかは定かではありませんが、申請してみなければわかりません。 保健センターの担当者が封を開けると、とりあえず私は3級が認定される見込みだそうです。 診断書に不備があり、説明を受ける時、見るつもりのなかった診断書をじっくり見ることになりました。 そこには意外なことが記入されていました。

「鬱状態」の文字はありませんでした。

次回に続きます。

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