昨日、息子が生まれて初めてトイレでウンチをしました。
我が家の“ウンチ記念日”になります。 9月6日・・・
「苦労したな、トイレトレーニング」
と覚えておくことにします。 「食事中の方はごめんなさい」なお話ですが、まだ続きます。
上では「ウンチをした」と表現しましたが、 正確には「ウンチがお尻から便器の中へ直接落ちた」です。
息子の意思は不明です。 偶然かもしれないし、運が良かっただけのかもしれません。
便意をもよおした息子にDS(ゲーム機)を持たせ、トイレへ駆け込みました。 拒絶しなかったので補助便座に座らせ、DSをON。 息子はすぐにDSの世界に入っていきました。
DSを持たせたのは、とりあえず、気を紛らわす物が必要と思ったからです。 息子は自分の気持ちを話すことが難しく、 トイレでウンチができない理由は分かりません。 便座にしばらく座ったものの、
出ないまま時間だけが過ぎていきました。 DSに夢中なのか、私と話したくない気分なのか、息子は無口なままでした。 こんなにも近いのに音沙汰なしなので、ひたすら眺めるしかありませんでした。
親子で汗だくになった頃、私は目で確認することができました。 感激しました。
目一杯誉めました。 息子は何とも言えないような顔をしていました。 一緒にはしゃぐわけでもなく、クールでもなく。 照れているようにも見えましたが、真相は不明です。 息子自身も、自分の感情が分からないのかもしれません。 「トイレでウンチをしたらご褒美を買ってあげる」と約束していましたが、本人は欲しがりもしません。
ご褒美に釣られてしたわけではないようです。 そもそも、「ご褒美」の意味を理解していないのかもしれません。 自閉症の一人息子のことを紹介します。 現在4才です。 療育センターにお世話になってます。 3才当時の正式な診断名は、「自閉症スペクトラム」です。 現在は、半年に一度の「診察」と「電話相談」のみです。
診断当時、簡単な知能検査を受けてみたら90を超えていましたが、2才後半に保健センターで受けた正式な知能検査は境界域でした。 自閉症の重度は軽い方のようですが、まだはっきり言われていません。 息子の特徴について。 元々の性格と、年齢的なものと、自閉症的なものをはっきりと区別することができないので、思いつくまま書いてみます。
・乗り物酔いが強め
・食べ物を噛んで飲み込むことが不器用
→上の前歯の奥に食べ物が張り付き、もがき苦しむことがよくあったが、4才になってからはほとんどない
・偏食がかなり多い →偏食のピークは越え、4才になった頃から食べられる物が増えてきている
・汗っかき ・飲み物をよく飲む
・アイス類をよく食べる
・好奇心旺盛、過ぎ? →何でもやりたがるし、触りたがるし、見たがるし・・・
・好きなことは、お絵描き、戦いごっこ、生き物(特に昆虫や魚)、釣り、カラオケ、水遊び、プラレール遊び、セロテープを使うこと、アニメ番組 →常に多趣味だが、趣味がよく変わる
・文字、音楽、映像、難しい言葉の記憶力が若干優れている?
・いきなり対人関係が積極的になった →集団に入ったことがきっかけで、自信をつけた様子?
・自分の気持ちや考えを話すことができない
・身辺自立に遅れがある →トイレトレーニング、服の着脱
・よく癇癪を起こす →2才位がピークで、だんだん減ってきている
・一方的によくしゃべり、よく質問する
・頭に思い描いた欲求を止めることが困難 →家庭では、食べ物の要求に困っている
・拒絶が強い →特に場所の拒絶が強く、ピーク時は公共の施設へ行けないほど。現在は、海以外は克服したように思うが・・・
・多動はない →最近、少し落ち着きのなさが出てきたかも?
ちなみに、嘔吐恐怖症の私には上3つがつらいです。
トラウマにトラウマが重なってます。
息子が、実家(居候先)の納戸から勝手に半紙の束を持ってきました。 物色して、獲物を見つけるのが上手な息子です。
遊び道具には不自由しません。
そして、半紙を床に並べ、直線が交差しただけの“迷路”を完成させました。 その迷路の上で走る競争しようと私を誘ってきました。
「よーい、スタート!」
息子の掛け声でスタートし、
「ゴール!」 「ゴール!」
二人ともゴールしました。 息子が「もう一回」と言うので、ゴール地点でスタートするためにかまえ、息子の掛け声を待ちました。
「よーい、ゴール!」
と、スタートし、
「スタート!」 と、ゴールしました。
私はあっけにとられた後、たくさん笑いながらスタートに着きました。
四苦八苦しながら育てていますが、ちゃんと成長してくれています。
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