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生きなくちゃ(親のエゴと息子のやる気-2007-11-05)

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★生きなくちゃ

ここ数日、息子は 「タクシー乗りたい!」 と言っていました。
どうやら、「乗りたい」というのは「運転したい」らしいのです。 息子は本気です。
例えるなら、「あのお菓子買って!」と同じレベルです。

「運転するには運転免許証が必要」
「運転免許証を取得するには自動車学校に通わなくてはならない」
「運転免許は18才にならないと取れない」

と説明しました。 息子はがっかりしていました。

見たこともない運転免許証を、想像で自作していました。

「でも、まずはゴーカートに乗れなきゃ!ゴーカート、乗ってみたい?」

私はこのチャンスに提案してみました。
息子は拒絶が強く、楽しそうなことをこちらから提供しても空振りばかりだったけど、今の息子ならできると確信しました。 近距離でゴーカートに乗れる所に連れて行くことにしました。
市営の小さな小さな遊園地の中の、小さなカート、小さなコース。

休日なのに行列にもならず、穴場と言えば穴場です。 息子は拒絶しなかったので、並ばせたらすぐ先頭になりました。 そして、すぐ空きのカートが回ってきました。 初めてだから私が横に付き添いました。 息子はカートに乗りました。 すぐ走らせました。 わざと蛇行しながらも、スイスイ走り、安全運転でした。

カートが止まったので出口へ向かいました。 「もう一回乗る?」と尋ねると、「乗らない」と言うので、「せっかく来たんだから、もう一回乗ろうよ」と誘いましたが、乗る気にはなりませんでした。

息子の顔は何か考え事をしてるかのような表情でした。 親は子供を喜ばせたいから頑張ります。 体調が悪くても、疲れていても、子供のためなら無理をします。 子供が喜んでくれるなら、苦痛になんかなりません。
でも、子供が喜んでくれないとがっかりします。

ぐったり疲れ、悲しくなります。 そして、喜ばそうと思うのは「親のエゴだったんだ」と、諦められるよう努力をします。 2~3才は、日常でも、お出掛けでも、この繰り返しの日々でした。 喜ばないどころか、拒絶して号泣大暴れなんてこともしばしばでした。 それでも諦め切れず、チャレンジを繰り返してきました。
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今はもうそんな気力はありません。 息子を基準に考えるようになったら、始めから諦めモードです。 諦めてれば傷つきません。 息子のペースを守れます。 息子に無理させることはありません。 4才になり、理解力で拒絶がすごく減りました。 そろそろ「子供を喜ばせたいから頑張る親」に戻りたいのですが、そう簡単にコントロールできません。

自然に湧く気持ちを殺してしまったわけですから。 話が脱線してしまいました。 「とりあえず1回乗ってくれたからいい」 そう自分を納得させ、息子とぶらぶら歩き、休憩がてらソフトクリームを半分こしました。

偏食が多く、野菜をあまり食べない息子なのに、なぜかほんのり苦味のある抹茶味を選びました。
ソフトクリームは息子の大好物です。 特にバニラ味と抹茶味が好きなようです。

元気が入った息子にカートに乗ることを誘うと、乗る気が湧いてきたようでした。

スタートだけ私も同行しましたが、息子は一人ですいすいコースを回りました。

運転は上手なようです。 合計6回乗りました。 18才を過ぎてから車に乗せてくれる日がくるのでしょうか。

そんな日がきたら嬉しいです。 どんな青年になるか、想像もつきません。 数日前、こんな会話がありました。 息子「本物の聴診器買って!」 私「聴診器は高いし、お医者さんにならないと買うことができないよ」 息子「○○小児科のお医者さんになりたい」 最新の夢は「タクシーの運転手」です。

また聴診器を見たら、将来の夢が「お医者さん」になるでしょうか。 おかげで、病院拒絶から完全に卒業できたようで助かります。 水ぼうそうで休日診療所に行く時も、自ら進んで行くことを決めてましたが、それはタクシーに乗りたかったからのようです。

レシートが出てくる所にも興味津々です。
そういえば、私が外出先の和式トイレで用を足す姿にも興味津々でした・・・

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