育てにくい子の会。少しだけ復活!

あれから11年。育てにくい子の会その後。まずは未公開記事を公開。

最新記事はこちら

生きなくちゃ(同じ方向を見て、共に歩く-2007-11-13)

スポンサーリンク
★生きなくちゃ

劣等感の強い私は、群れている幼稚園ママたちに嫉妬しています。
保育園は送り迎えの時間が各自バラバラだから群れることもなく、親しいママ友達ができません。 それに、働いているママは、幼稚園ママのように「友達欲しいオーラ」を出す余裕がないようです。
くだらないとは分かっちゃいるのですが、群れている幼稚園ママが視界に入るたびに(なるべく視界に入れないようにしてますが)、私の勝ち目を探したくなります。

心で優越感を持たないと、バランスが取れないのです。 子供との楽しみや、子供への期待を諦めた私は、おしゃれが唯一の趣味になりました。 今、この冬のアウターを検討中ですが、 「絶対に幼稚園ママに見えないファッション」を目指しています。 幼稚園ママへの敵対心よりも、 「実年齢より若く見られたい。子持ちに見られたくない」 という気持ちが強いです。

心を守るために殻に閉じこもり、孤独を感じている私ですが、癒されることが見つかりました。 それは、息子と同じ方向を見て、共に歩くことです。 駅近辺に用事があり、散歩がてら息子と出掛けると、息子は新幹線を見たがりました。 新幹線を見る方法はいくつかあるのですが、息子が改札を入りたがったので、息子の希望が分かりました。

電車で新幹線の通ってる駅へ行き、入場券で新幹線のホームに入り、間近で見たいらしいです。 以前、ドクターイエロー(滅多に見ることができないです。正式名称は新幹線電気軌道総合試験車)を見に行った時、息子は通過する新幹線の音に耳を塞ぎ、あまり楽しんでいるようには見えませんでした。 音は平気なのかとたずねると、耳を塞げば大丈夫とのことでした。 新幹線の通過音が苦手<新幹線を間近で見るのが好き というわけですね。

私たちは西日の当たる新幹線のホームでベンチに座り、ひなたぼっこしながら新幹線を眺めました。 通過する新幹線。 停車する新幹線。 静かに喜ぶ息子に対し、ちょっと興奮気味に喜ぶ私。 実は私も新幹線が好きです。 おたくとかマニアまでは行かないけど、そうなる人の気持ちは理解できます。 慣れない時刻表を凝視し、息子が見たい新幹線が50分後に通過することが分かりました。 息子がその新幹線を待つと決めたので、私ものんびり新幹線鑑賞しました。 インフルエンザの予防接種をしに行く時、 「『あー』で終わるよ」 で、息子を納得させ、小児科へ連れて行きました。
[ad#yume_inline]

実際は『あーーぁ』くらいでした。 息子の見たがった新幹線も、『あーーぁ』くらいでした。 ホームでしか買えないという、新幹線のカレンダーをお土産にしました。 駅ビルで私の買い物にちょっと付き合わせ、ソフトクリームを半分こして食べ、電車からの夕方の景色を二人で眺め、仲良く帰宅しました。

「新幹線を新幹線のホームから見たい」 息子の望みです。
「賛成。是非ともそうしましょう」 息子の望みを叶えられる、私の喜びです。

「あの新幹線は50分後に通過するけど見たい?」

息子を喜ばせたい、私の提案です。

「見たい。待つよ」

私の提案を受け入れてくれた息子。 家に着くまで、この心地よいラリーが続きました。
いつも同じ空間にいるのにお互いに別方向を見てたけど、初めて息子と同じ方向を見て、息子と共に歩むことができたような気がします。

当たり前のことができないつらさも、この喜びも、同じ経験をした人にしか分からないと思います。
今後、息子と共に生きることを楽しみにできたらいいのに。

人の心はそう簡単には変わりませんが、いい関係を見つけていきたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました