タロウとの散歩は予想外の事態が起き、私は心身共に疲れきって帰宅する。
夕方、「今から公園へ行くと(夢中になってしまい)帰れなくなっちゃうから、この辺ぶらぶらしようよ」と、家族3人で駅のロ-タリ-を散歩した。
っていっても、タロウは抱っこだけど。
外で歩くのはたまに気が向いた時だけ。タロウは駅で電車を見学したり、長い階段を上り下りするのが大好きだ。
なのに、抱っこされたまま降りようともせず、電車にも階段にも食いつかないと思ったら、いきなり「ばちゅ乗る」だと
タロウが一度言い出したら終わりだ
頑固なきかんぼうになる ダンナといろいろ話し合った妥協案(次のバス停で降りてしまうなど?)、提案(違うことに興味をひくなど?)、説得案(もう暗いのでバスも家に帰ると言うなど?)と、強制帰宅以外の手段をひたすら考えた
タロウにもいろいろ聞いてはみたが、妥協案は理解できないし、気をそらそうと提案しても拒否するし、説得案は納得できないし
早く乗りたいタロウと、悩みまくる私達は駅のバス停前でうろうろ
中途半端なことをすれば、タロウは大かんしゃくを起こして取り返しのつかないことになる
「よし行ってくる」
私は駆け出した しばらく発車しそうもないバスの中で休憩中の運転手に私はお願いした
「子供がバスに乗りたいと、きかなくて困ってます。よかったら少しだけ乗せてもらえませんか?」
と
「いいよ、何だったら運転席に乗らせてやろうか?」
タロウはバスに乗り込むと、運転手の言葉を無視し、一番広い一番後ろの席に座りご満悦
私達はもったいないなと苦笑い
しばらく3人で座ってワイワイし、外が暗くなったので「バスもおうちに帰ってねんこだよ」と私達はタロウを帰らせようと説得した
今度はすんなり納得した
家族3人で丁寧にお礼を言い、疲れたけど平和に帰った
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