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“~館”克服第1号

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3才の秋涼 ~克服ラッシュ~

我慢できないほど観たい映画があったわけじゃない。ただ、タロウと一緒に映画館に行ったことがないことが、何となく許せなかった。 タロウの意思ばかり尊重してちゃ世界は広がらない。 親のエゴかもしれないけど、映画館にチャレンジすることが悪いこととは思わない。 明らかにダメそうな時期は避けてきたのだから、これはチャンスだ。

親友が、タロウと同じくらいの娘と一緒に、『ゲド戦記』を2回も観に行ったと言っていた。 私は興味津々で、   「おとなしく観れた?」 「内容は解る?」   など、いろいろ質問をした。   タロウもそろそろ行けるかもしれないと思うようになった。 その後、とあることがきっかけで、タロウと映画館に行ったことがないことが許せなくなっていった。

初めてタロウと映画を観に行こうと思ったのは春、『((ミ゚o゚ミ))』を上映してる頃だった。 でも、3月のタロウ3才誕生日の記念に、写真館で写真を撮るという私の夢がなかなか叶わず、タロウが憎くて泣き、試行錯誤し、妥協し、タロウはネクタイなしで靴も履かないパイロットになった。タロウが夢を叶えてくれた。 写真館でこんなだから、映画館なんてもってのほか。 当時はあっさりと諦めた。

一度タロウと下見に、チケット売場まで行ってみた。 以前なら、この雰囲気でも拒絶したはずだ。 月に1度の、小さい子連れOKの日にチャレンジしてみようと思った。 多分、音量が小さく、室内が明るいのだろう。ほかの子供がうるさいなら気楽だし。 次の日、タロウが朝食を食べている時に事件が起きた。

事件はすぐ片付いたが、私は、奈落の底に突き落とされた。 このことを揉み消すように、半分ヤケで映画館行きを決めた。 また母の力を借りることになった。 (詳細は9/8付『じごくの育児』)

第一目標は席に着くこと。 鑑賞目標は30分、いや15分でいい。

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13時、『ゲド戦記』5番スクリーンに向かった。 席につけた! が、予告予告予告。   大音量で大迫力! タロウは驚いていた。 こりゃダメかもと思った。 『ゲド戦記』が始まると、人が少ないこと、一番後ろの席だったことが幸いしたか、タロウは落ち着いてきた。 おとなしくさせるアイテムとして、イチゴポッキーを出した。 これは当たりだった。

「これおいしいねぇ!」 タロウの声が響いた。 静かなシーンで 「あ、月だ!」 場面が変わり 「ここどこ?」   最後の方は飽きてしまい、私にまとわりついていた。 アニメ好きなタロウでも、難しくて刺激の強い映画を2時間も耐えることは、できなくて当然だと思う。

母とタロウが先に出ることになり、出口に向かう時、主題歌が流れ始めた。

最後まで観れたよ!! (一応) やったね、タロウ!!

まわりの人に申し訳ないことだらけだった。 私は音楽の中、逃げるようにそそくさとタロウと母の元へ向かった。 映画の刺激の強さに後遺症が心配だったが、タロウは夜泣きもせず、落ち着いていた。

よく頑張った。 成長したね、タロウ。

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