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2007年2月11日 キレた後の泥沼

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2才の晩冬 ~改革~

強い苛立ちと憎しみを、深い呼吸と、どこか一点を見つめ この子さえいなければ 、この子さえいなければ 、そう唱えることで鎮めていた。抜け殻の私は、寝る気のないタロウと添い寝をしていた。
タロウは布団の中に入っても王様気取りだった。 毎日、特に夜。タロウは

「○○食べる(飲む)」

「△△(ビデオ等)観る」

「やだ」

思うがままに生き、言うことは一切聞かない。

タロウは「無い」「駄目」が聞けない。そういう脳のタイプなのはわかってる。でも、答えはそれしかないのだ。朝から晩まで気の利いた対応なんてやってられない。 布団に入る前、私より先に母がタロウにキレた。
私もつられてキレた。

タロウはキレられて当然のことをしている。 ちょっとのことでは苛々しないとこまで成長してたはずの私は、最近タロウに対しては誰よりも短気だ。年始に抗うつ剤をやめたからかもしれない。

ふっ、薬の力かよ。

ふとタロウを見ると、布団に誘っておきながら隣の部屋のテレビを観てやがる。私はむかついて頭を叩いた。
号泣した。だったら観るな!

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散々泣いた。

もうめんどくさいからタロウの言いなりになることにした。
怒りと憎しみを隠し、優しいふりをした。

タロウの瞳が焼けそうなほど睨んだ。   脳のタイプだか何だか知らないけど、私はもうこんな子嫌なんだよ!

号泣ぐずりかんしゃくという武器を持つ独裁者め!

楽しみを全て奪われ、気をつかい、褒めおだて、本来の私を殺した生活。
あなたの居なかった時代に戻りたいわよ!

私に平和を返してよ!

私が薬という形でリセットボタンを押すのではなく、タロウ、君がリセットして。

ママのことが好きなら、今の生活リセットしてよ!

ニュースで幼子二人を殺してしまった母親が、○○容疑者と呼ばれていた。

私は頑張ってまじめに生きてきたのだから、容疑者なんて呼ばれたくない。

殺すなら私も一緒がいい。

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