育てにくい子の会。少しだけ復活!

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生きなくちゃ(ママと息子と、健常者な夫-2007-10-05)

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★生きなくちゃ

親切心のつもりで夫に言いました。 息子の運動会のこと、期待し過ぎないように、できたことだけ評価しようね、と。 すると、予想外の反応が返ってきました。 「そんなことばかり言うとテンション下がる。行くのやめるよ?」 怒った口調でした。 一瞬「何様?」とムカつきました。

直後、親切心のつもりだった無防備な心に突き刺ささったものがあり、痛みが増していきました。 今朝、息子の保育園の送りは夫にお願いしました。 初めてのことです。 昨夜まで高熱に苦しんだ私は、やめておいた方がいいと判断しました。 夫が連れて行く場合、時間が少し早く「延長保育」になるので、先生が違います。

入園当初、変化に弱い息子のために慣れるまで「延長保育」は利用しない方がいいと、担任の先生から言われていました。 息子の頻繁な風邪だったり、私の都合で里帰り生活をさせてしまったりで、「延長保育」を利用するという話まで発展しないまま、秋を迎えてしまいました。 急遽、電話連絡で保育園にお願いし、利用することになりました。 特に問題なく一日が終わり… 熱の下がった私が迎えに行くと、先生方はとても心配して、気遣ってくれました。

私がやること(保育園から持ち帰る物を集めること)を先生方が全部代わりにやってくれました。 来週は運動会です。 保育園は運動会ムードです。 運動会の日、園児達が描いた絵(旗)を頭上に飾るようで、先生が息子が描いた絵を見せてくれました。 「…字?」 言葉の意味を持たないひらがなが、紙の割には小さく並んでいました… 息子が一生懸命考えて描いたそうです。 息子らしいと言えば息子らしいですが、苦笑いしてしまいました。 ほかの先生が私に話かけてくれました。 運動会の練習の時、息子がすごくいい顔していたと、興奮気味にさえ見えるようなそぶりで言いました。 先日も同じことを言ってました。 とてもうれしいのですが、なぜそこまで喜んでくれるのかが分かりませんでした。

やはり、「自閉症だから」ですよね。

決して、息子がそう思われるのが嫌なのではありません。 逆に、そこまで理解し、受け入れてくれてることが、申し訳ないくらい有り難いのです。 数多くの自閉症児を見てきたのでしょう。 こんなことも言っていました。 「運動会当日はどうなるか分からないけど、ここまでできたことを評価してあげてね」 何人かの自閉症児の運動会のお話を聞いていた私には、すぐに意味が分かりました。 いえ、今まで育ててきていろんな拒絶にぶつかってきてるから分かります。

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覚悟はできているつもりです。 「運動会には期待し過ぎない」と、覚悟しておくことを、私はネガティブな考え方だと思いません。 私にとってはポジティブな考え方です。 良かれと思って夫に伝えたのに、脅すかのように黙らされてしまいました。 自身の自閉症傾向を思いました。 夫婦の考え方の大きな違いは、イマジネーションの障害(自閉症の特徴の一つ)の有無の違いのせいかもしれません。 夫は自閉症傾向が全くないのです。 むしろ、自閉症の人の困難は、夫にとって得意と言い換えてもよさそうです。 夫は、急な予定変更や突然の事に、すぐ気持ちを切り替えられます。

しかし、私にはできません。 思い描いていたことと違うとパニックになります。 表現は変ですが、自閉症と真逆の位置にいる夫は、私にとって普通の人より扱いにくいのかもしれません。 先に母にも運動会のことで電話しました。 期待し過ぎないで欲しいという話をしたら、 「解ってるよ。それでもいいよ」 といった内容の返事でした。

息子の育てにくさは、夫より母の方が身を持って知っています。 私の気持ちも、苦しみも。 私が夫に言ってしまったことが原因で、今私は一人でキッチンに引きこもっています。 せっかくの明日からの連休、私はモヤモヤ過ごすのでしょうか。

夫はひきこもる時の私のことを無視します。 回復するきっかけがないまま、ズルズル行くことでしょう。 夫の念願だった「祖母宅に行くこと」(「命懸けの決断 祖母宅へ① 」「命懸けの決断 祖母宅へ②」参照)を頑張って実現したのに、良くないことばかり起きてるように感じるのは気のせいでしょうか。

息子を寝かせ、自由時間も過ごした夫は、私を待たずに寝ました。
私を待つのは、背後で山盛りになっている洗ってない食器と、三日ぶりの入浴だけです。

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