「(父が)確定申告する時言ってね。
同じ頃にうちも確定申告するから」と母に頼んでおいた。 昨年マンションを購入した我が家も確定申告することになったからだ。 が、今朝何気なく聞いたら
「とっくに終わってるよ」
何だと!?
出遅れたか
鬱やノイローゼになってる場合じゃなかった 母にタロウを押し付け、私は実家を出た。 区役所で住民票をもらい、自宅で書類をかき集め、市内の違う区にある税務署に向かう。
「電車で自由時間が取れる」と喜んだのもつかの間、眠気に勝てず、開いた携帯を握り締め、目は開けていることができなかった 私は自慢にもならない事務の資格を複数持っているので、我が家の事務担当だ
ダンナは一切やらない
自宅の最寄り駅→区役所→そして自宅に到着。 想像通りに散らかり、汚れた部屋を見ないようにし、今日の目的である必要書類を探し、集めた。 自分の家、新築の家、なのに、大切にできない、住むこともできない。
深い悲しみがあった。 でも今日は悲しんでる場合じゃない
税務署に急げ
[ad#yume_inline]電車を乗り継ぎ、税務署の最寄り駅に到着。 電話の説明では駅前のように言ってたが、道に迷い、3人に訪ねた
徒歩10分かけて税務署に到着 書類の書き方から提出まで、手取り足取り教えてもらい、1時間弱でベルトコンベアーからポンと落とされるように税務署から出た。 ダンナに完了したことと、振り込まれる金額を知らせ、私の任務終了。 駅に向かう道、私の頭の中ではなぜか中山美穂の『色・ホワイトブレンド』のサビがリフレインしていた。
何がきっかけで頭の中のBGMって決まるんだろ? ネガティブな私のそんな楽しい気分なんてほんの一瞬のことだった。 すぐ帰りたくない口実としてデパ地下で手土産を買い、早めの通勤ラッシュの人達で混み合う電車に乗り、実家に帰った。 一人で街に出ると、「タロウはこの橋を渡れないだろうな」などと、タロウの不可能ポイントばかりが目につく。 それを普通にできる子供とその親が強く妬ましい。 今朝母に 「タロウが生まれて何一つ、人にいばれることがない。
ダメもとでディズニーランドでも行ってみようかしら」 と、ヤケの発言。 直後、「無理だね」とうなづきあった。 タロウは生活することにも、人との会話にも興味がない。だから年相応の『当たり前』ができない。
自分の世界に生きる自己中な『異星人』だ。 私は人並み外れないように生きてきた。
タロウへの気持ちは、残酷過ぎて全ては書けない。
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