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2007年4月7日 こだわり地獄

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3才の春暖 ~始まりの時~

タロウのこだわりが私と母の前に立ちはだかった。

母がタロウのこだわりに付き合って電車に乗り、私は家で一人遅い昼食をとった。

私はタロウを母に預け、歯科に行ってきた。

歯にかぶせてある物が4箇所も取れている。

歯科恐怖でかれこれ5年も行ってなかったが、やっと決心をつけ、予約した。

歯科では、問診表にも、助手や先生にも、なさけない説明をした。

場合によっては吐き気をもよおしてしまうこと、だから恐怖感があるということ。

親切に私に合わせてくれた。

明るい雰囲気のいい歯科だった。

留守番の母とタロウに出てきてもらい、スーパーで買い物をした。

いつもと違う行動パターンに、タロウは私や母と違うゴールに気持ちが暴走してしまった。

自宅への帰り道、「快速、快速」とぐずりっぽく言い続けたタロウ。

こんな時はもちろんおんぶ。

自宅に入ろうとしても諦めない。買ったおやつを見せても諦めない。

母がタロウを電車に乗せることを提案した。

昼食をとってなかった私は、買い物袋を持ち、一人自宅に戻った。

1日目にして重い生理中で、恐くて約5年も行けなかった歯科に行った私は、心も体もぐったりしてしまった。

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夜、私は地獄へ落ちた。

母が帰宅。 生理は重い。

ダンナは送別会。 なのに、タロウはぐずるように私に要求と拒否の嵐。

タロウは『こだわり』の時、人格が変わる。

私は不安に襲われ、こんなに不安なら死んだ方がマシと思うほどだった。

自分ではどうしようもなく、ダンナにも母にも電話した。

誰かがいてくれないと気が狂いそうだった。

私とタロウが消えさせすればこんな迷惑をかけずに済むのに。

もう迷惑かけるのも疲れた。

送別会を抜け出したダンナよりも先に、タロウの眠気が限界を超えた。

私を苦しめたことを詫びさせ、抱きしめたらやっと眠りについた。

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