タロウを産み、私は夢と希望に満ち溢れていた。
人並みに。しかし、現実は、忍耐と妥協と絶望が待っていた。
3年かけて、「人並みじゃなくてもいい」と諦めることができた。
それでも、どこかに出掛けた楽しい思い出の一つくらいは欲しかった。 他人のお出掛け話を聞くばかりではつら過ぎる。 私だって人にいばれることがしたい!! この気持ちを邪魔するのも私自身だった。
タロウが車に酔うこと、癇癪を起こすこと、タロウが引き金となる恐怖症の発作を起こすことなどに恐れ、実行できない。
自分の首を自分で締める、私はただの無駄人間だ。
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