「この人にならタロウを任せても平気かも」
初めてそう思う人がいた。母と血の繋がりのない『いとこのおばさん』だ。
タロウと水遊びでもしようと外へ出ると、おばさんはやって来た。
太陽よりも元気に挨拶してくれた
おばさんは母に用事があり、立ち話しをしながら、なんとタロウの相手もやってのけた
ゾウさんじょうろを使い、タロウの道しるべとなり、遊びの世界に引き込んでいく。タロウはかんしゃくを起こす暇もなく、夢中になっていく。 「うわっ、こんな人、身内にはいないわ」
心の中であっけにとられ、深く感心した
母いわく、おばさんは自伝を出せるほど、超苦労人らしい。
一番驚いたのは、いろいろな事情で子供を3人亡くしていることだ。でも、苦労自慢せず、面倒見が良く、さばさばしてて、自信を持ってはっきりとものを言うが、顔が広く人に好かれている。
息子たちは優秀で、3才になったばかりの初孫は数字、ひらがな、カタカナ、アルファベットが既に読めるらしい。
が、あいにく私はこのおばさんに心を開けない
私が正反対のタイプだからだ
つまり、私がタロウのために無理してることも、このおばさんには自然にできるんだ。
私たち親子ってお互いにハズレクジなのかな
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