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2006年11月15日 《特別編》自閉症の傾向あり

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★じごくの育児★

今日は保健センターにて、個別相談の予約日だった。
結果、タロウは『自閉症の傾向がある』『発達の未熟なところがある』とのことだった。  
実家から助っ人に来た母と一緒に、タロウを散歩として連れ出した。
バギーに乗ったタロウは区役所の敷地に普通に入れた(前回は泣いた)。 入口でぐずり始めた(前回は体を硬くして拒否)。

中に入ると「お家帰る」とぐずった(前回は号泣)。     相談室に入る時は、やはり暴れて号泣した。 だけど、相談員はプロだから動じないし、私も泣き止むと予測できていたから動じなかった。 ただ、吐かれそうになってちょっと焦った。

まずは相談員と私が話した。母に抱かれたタロウは、おもちゃを目の前に置かれ、とりあえずそっとしておいた。 相談員のアドバイスの通りにしたのだ。 すると、いつの間にか泣き止み、だんだんテンションが上がってきた。

ここで相談員のレベルが高いことがわかった。 落ち着いたタロウは、カードや積木を使って遊び感覚で検査をされた。 「タロウなら楽勝だろう」と思えるような質問に答えなかったり、不正解だったりした。 相談員はタロウのことを事細かくメモしていた。心の中でつい応援してしまう私と母だった。

「いつもならわかるんですけどねぇ」

検査が終わると、我慢できずに言い訳してしまう私。

相談員は違う目線でタロウを見て発見した、発達の低い部分の話をしてくれた。 タロウは『聞く力と理解する力が低い』そうだ。 が、興味のある物事に関しては、ちゃんと聞いて理解している。
つまり、興味以外の物事は耳を素通りしてしまう。

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例えば、傘、服、靴などの絵を見て、「さすものは?着るものは?履くものは?」と聞かれても答えられなかった。

日常のことには興味がなく、あまり覚えていないのだ。 相談員の質問にも興味がないと、耳を素通りしてしまう。   「これが育てにくい原因では?」と指摘された。私は長くて強過ぎる反抗期とか、タロウ特有の性質とか、勝手に決めつけていた。

確かに、反抗期であまのじゃくになってる部分もあるが指摘通りだ。 タロウに自閉症の傾向はあるとのことで、今後のことを提案された。

①急ぐのを希望なら、療育センターと直接やりとりをする。
②ゆっくりを希望なら、今回のような相談を重ね、療育センターとの間に入ってもらいながら、様子を見て進めていく。

家族で話し合って決めることが宿題となった。  
次回の相談日を決め、すっかり打ち解けたタロウは

「ありがと、バイバイ」

と手を振った。 ちなみに、相談員の肩書は『臨床発達心理士』とのことだ。
今までタロウが言うことを聞かなかったのは、『興味以外のことを聞けない』からであり、タロウに悪意はなかったんだ。

私の今までの苦労は、私のせいでもタロウのせいでもなく、誰も悪くないんだ!

そう、誰も悪くないの!!

爽快感と強気が混ざった複雑な気分だ。

『ここからが自閉症』

というはっきりとしたボーダーラインはないらしい。  
タロウは境目辺りに居ると確信してるから、私は楽天的になれるのだろうか。

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