ﾀﾛｳは自分で歯磨きする年齢なのにやらないどころか、すんなり磨かせてくれない。
私はｷﾚた。
ﾀﾛｳは実家の家族になついている。
私が怒ったり叱ったりすれば、その時点で一番優しくしてくれる人の所へ避難する。
今、家族が居なかったら私はﾀﾛｳを脅した。
叩いた。
私が強く出られないのをいいことに、何を言っても耳に入れず、ﾍﾗﾍﾗしてるﾀﾛｳ。
怒りに震える。
全身全霊のｴﾈﾙｷﾞｰを注ぎ、ﾀﾛｳの心を違う世界に案内すれば、すんなり歯を貸してくれる。
貸してくれた歯を磨くのは簡単だが、違う世界に案内するのがﾀﾞﾙい。
もうﾀﾛｳには疲れたよ。
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