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2007年6月12日 診断書のミス

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3才の向暑 ~鬱の中、動き出す夏~

タロウを3年育ててきたが、まだ我が子として認めていない自分に気づいた。

親としての責任ではなく、逃げる勇気がないから、仕方なくタロウを捨てないのかもしれない。

「こんなはずじゃなかったのに」

と、また号泣してしまった。

デパートのトイレで声を押し殺して。

『特別児童扶養手当』の申請をする為、療育センターに診断書の記入を依頼していた。

できあがったと連絡があったので、遠路遥々(実家から電車を乗り継ぎ1時間)取りに行くことにした。

ついでに、保健センターに行き、手当申請の手続きを済ませてしまうつもりでいた。

タロウは母に預けた。

力無く気合いを入れ、ちっぽけなやる気を出して家を出た。

療育センターで診断書を受け取り、手当申請先へ向かう為、直ぐに駅に引き返した。

ホームで診断書を見た。

上の方に大きく『自閉症』と書いてあり、下には詳細として、知能や特徴、生活能力について書かれてあった。

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タロウを思い浮かべ、頭の中で照らし合わせた。

まさかこれは不備!?

『偏食』に○がない!!

『便失禁』に○があるのに、『尿失禁』に○がない!!

乗るはずの電車を見送り、療育センターに電話で相談した。

必死で気づかなかったが、後から考えると無責任な回答があった。

担当の先生も保健師も不在とのことで、代わりの誰かが答えた。

「その項目に○があるかないかでは、申請結果に影響はないと思う」

オムツが取れないことは悩まないようにしてるけど、私をここまで悩ませているひどい偏食なのに、こんなに軽くあしらわれるわけ!? 診断書に追記してもらうなら、また預かるとのこと。

その後ダンナに電話し、私の気持ちはまとまった。 “正確なタロウ”を書いてもらわないと、申請結果(手当がもらえるか、もらえないか)に後悔が残るから、追記してもらうことにした。

切符を払戻し、療育センターへ向かった。

療育の受付は私の要望を付箋に書き、診断書を引き取った。

先生の次の出勤日は△日だから、それ以降に再び取りに来るように言われ、はい終わり。

私の振り絞って出したちっぽけなやる気は、あっさりとバッサリと切られた。

腑に落ちないんだけど!!

遠くから来たのは実家に居候してるから私の負かもしれないけど、もし今回自宅から来たとして、タロウみたいな子を連れて来ても置いて来ても一大事なのよ!?

私は何も悪くないのに、誰も詫びてくれないわけ!?

療育センターの最寄り駅のビルにて、途方に暮れた私は帰る決断ができず、トボトボ歩き回った。

疲れて動けなくなった頃、再び療育センターに電話した。「今日中にどうにかならないか」と食い下がったがダメだった。

次に、「出張中の担当保健師と何とか話すことはできないか」とお願いした。

後で保健師から電話をかけてもらうことになった。家に帰るきっかけができた。

ずっとこらえていた涙が溢れそうになったので、トイレに駆け込み、雑巾を絞るように、顔をグシャグシャにした。

今回のことだけじゃない。

タロウに関する涙はたくさん溜まっていた。

私の心の病を知る担当保健師は、自分のミスだと詫びた。

そんなの、もうどうでもいいよ。

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