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2007年3月22日 寝顔が止める犯罪

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別れ 3才の春 ~生き方を見つける~

「あなたにはもう疲れました」 昼ドラとかに出てきそうな男女別れの言葉。

そんな言葉をタロウに言いたくなる。もうタロウと生きていくのは疲れた。 タロウが風邪を引くとその思いは強くなる。 今回の風邪の症状は主に腹痛のようだが、こだわりにより『消化のいい食事』ができず、コミュニケーションの不得手により『正確な症状を知らせること』ができず、回復が遅れ、一週間経っても完治せず、不可解なタロウ。

別れ

小児科へ行けば泣いて暴れ、冷静に診断を受けられない。他人からの目線はあまり気にならないが、過度の常識外れに苛立ち、溜息が止まらない。

私は『育児の一般論』に苦しめられてきた。自分で自分を苦しめ、自分以外の人間からも苦しめられてきた。育児がうまくいかない原因は全て私にあり、私の努力次第でどうにかなると思っていたし、そう指摘されてきた。

タロウには『育児の一般論』はあてはまらないから、『自閉の一般論』ならしっくりくるだろうと信じ、探し求めた。 そして、私の見た『自閉の一般論』も、タロウには無理があるかもしれないことに気づいた。 『自閉の一般論』も『育児の一般論』のように、私を苦しめるの? 迷い続けた迷路には“行き止まり”しかないの?

「タロウを保育園に預けてみては?」

私にアドバイスしてくれる人は皆そうおっしゃる。私もそう思う。『タロウと離れる』という点では。 実際どうだろう。タロウは『自閉の一般論』だけでは語れない、何かを持っている。 タロウの『風邪』と『拒絶』は、私にとって、心のかさぶたを引っぺがすようなことだ。 保育園に行く日の朝が目に浮かぶ。

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起床、着替え、食事、家を出る、園に入る…全て『拒絶』する。

タロウの『拒絶』とは、命懸けで暴れ泣き叫ぶこと。そんなタロウが保育園からどんなお土産を持ってくるだろう。風邪?ストレス? 保育園、何のために預けるんだっけ?   私達の住む市では、集団の3才児健診がある。

集団は1才半健診以来だ。 タロウはもれなく『拒絶』する。

そんなタロウを私一人では手に負えないので、平日は無理な人の為に設けられた日に、ダンナと連れて行くつもりでいた。が、風邪で行けなかった。 仕方がないので、次の誕生月の子の健診に紛れて受けるつもりだが、次の誕生月は“1学年下”になる。集団に入れば無意識にタロウの遅れを目の当たりにしてしまうのに、まわりが全員下の学年となると、親子共々、失うものの方が大きいかもしれない。

辞退を考えよう。

アリスだって辞退したんだ、もうどうにでもなれ。   タロウは人と違う線路を走っている。タロウの列車は速度に問題はないが、行き先がとんでもない。一人黙々と走り続けている。このまま放っておいて気持ち良く走らせてあげようか、『拒絶』を繰り返しながら進路変更させ、普通の線路に近づけようか。 今すぐにとは言いません。

タロウを普通の子にして下さい。

タロウを治療する薬と、治るという希望を下さい。薬がないのなら、代わりに何でもするので治して下さい。

希望を下さい。 もう疲れちゃったんです。希望もなく闘うのは。

耐え切れなくなり、いつかタロウと死ぬのだろうか。

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